CAST UNION -CLINICAL COSMEDIC SKIN CARE-

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界面活性剤について*************************************

化粧品が全成分表示制度になったことで、添加されている基材成分や有効成分など
に関して消費者に少しずつですが説明がされるようになりました。
ところが、以外に「界面活性剤」については説明がまだまだ少ないように思います。
ここではよく使用される界面活性剤について解説します。


●界面とは、2つの性質の異なる物質間の境界面のこと。
 2つの混じり合わない物質の間には、必ず界面が存在します。
 例えば、ドレッシングのオイルと酢の境界面なども界面です。
●界面活性剤とは、このような界面に働き、界面の性質を変える物質のことを言います。
 水と油は、混じり合わない、溶け合わないものの代表です。
 混じり合わない水と油の間には界面が存在します。
 ここに界面活性剤を添加すると、界面活性剤が、この界面に働き界面の性質を変え、
 水と油を混じり合わせることができるようになります。
 少し乱暴なたとえかもしれませんが食器用洗剤も界面活性剤のひとつとして
 イメージできるかもしれません。
●界面活性剤の分子は特徴的な形をしています。
 1つの分子中に、水になじみやすい部分「親水基」と、水になじみにくい部分
 「疎水基」があります。
●界面活性剤をひとくくりに悪者とするのは少しちがいます。
 人体に影響の大きいものから安全なものまで様々です。

【界面活性剤の種類】 *代表的なものをまとめてみます。

■アニオン性界面活性剤  陰イオン
水に溶かした時にイオンに解離して親水基の部分がマイナスに解離する界面活性剤です。
脱脂力、洗浄力が強く、泡立ちがよい。
皮膚刺激性も低い。
石けん、シャンプー、洗剤などに多く用いられる。
スルホコハク酸ジオクチルNa ラウリル硫酸Na ラウレス-6酢酸Na 
ラウレス硫酸TEA  石けん素地

■カチオン性界面活性剤 陽イオン
アニオン性界面活性剤とは逆の電荷をもち、親油基の部分がプラスに解離する界面活性剤です。
殺菌力が強く、皮膚刺激性はやや強い。
毛髪に対する吸着力が強く帯電を防止する。
リンスや制汗剤に用いられる。
ココイルアルギニンエチルPCA

■ 両性界面活性剤 両イオン
酸性、アルカリ性の条件でアニオン性界面活性剤、または、カチオン性界面活性剤になったりする。
洗浄力が強く、殺菌作用、毛髪の柔軟効果がある。刺激性はほとんどない。
目にしみないしっとり感のあるシャンプー、リンス、柔軟剤などに用いられる。
コカミドプロピルベタイン ココアンホ酢酸Na ココベタイン ラウラミドプロピルベタイン ラウリルベタイン

■ノニオン性界面活性剤 非イオン
水に溶かした時にイオンに解離しない界面活性剤である。酸性でもアルカリ性でも使え、
化学的に安定している。
乳化作用、分散作用、浸透作用が優れている。
主にマイルドなものが多く、アニオン性界面活性剤の刺激を緩和するのに使用される。
ジステアリン酸グリセリル ポリオキシエチレンラウリルエーテル及びその塩類
(ラウレス-○(○は数字)と同じ) 
デシルグルコシド  ラウラミドDEA  ラウラミドMIPA  ラウリルグルコシド 
ラウレス-○(○は数字)
















 















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洗顔料の選び方について*************************************

洗顔料の選び方と洗顔方法について
3つのポイント 
 □お肌のペーハーについて
 □お肌にあった洗顔料
 □お肌が若返る洗顔方法


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□お肌のペーハーについて
私たちの皮膚は、肌のペーハーが弱酸性になっていきます。
ペーハーというのは、水素イオン濃度指数のことで、水(溶液)の酸性・アルカリ性の強さを
示すものです。
pH7付近を中性、これより数値の小さいものを酸性、大きいものをアルカリ性といいます。

では、「肌がもともと弱酸性だから弱酸性の洗顔料を使ったら良いか」というと、それは違います。
なぜなら、せっかく弱酸性の洗顔料を使用したとしても、それを流す水道水は中性なので、
どうしても流した後の肌は中性になってしまうからです。
それでは、弱酸性にするのは何の意味があるの?と思いませんか?
「女性の顔は洋服を着ることも、覆面をかぶって毎日を過ごすこともできません。
顔はいつも紫外線、冷・暖房などの気温差、チリやホコリ、雑菌など過酷な環境にさらされています。
だから、化粧品は現代の女性には欠かせない存在になっています。
でも、その化粧品を使うのならば、キレイに汚れを取らないと肌は正常な新陳代謝や皮膚呼吸もうまくできず、
トラブルに見舞われます。
だから、きっと弱酸性のやさしいタイプで洗う方が、肌にいたわりを与えられると、ほとんどのメーカーさんは
そう考えて弱酸性洗顔料をつくっていると思います。」


せっかく肌のことを考えて弱酸性のタイプの洗顔料をつくられていますが、

弱酸性の洗顔料は…


@弱酸性よりも弱アルカリ性に向かうほど、汚れ落ちは良くなりますので弱酸性の洗顔料は
 マイルドだけれど、汚れ落ちは弱くなります。
 「しっとりするタイプの洗顔料=弱酸性」や「さっぱりするタイプの洗顔料=アルカリ性」の違いは、
 洗顔料に「洗った後のしっとり感を与えるための油分」の入れる量が多いか少ないかによるものと考えてください。
 すなわち、弱酸性の洗顔料は、油分が多く入っているということです。           
 肌にとって大切なうるおいとは油分ではなく水分なので油分で一時的、感触的にしっとりさせたとしても
 あまり意味がないということになります。

A人間の皮膚はアルカリの刺激を受けても、数分すると、また元の弱酸性に戻るという
 「アルカリ中和能力」が備わっていますので、弱アルカリ性のものを使っても大丈夫です。


B油分が多く顔に残っていると、過酸化脂質になり、肌の老化を早めてしまいます。
 シワ、シミ、くすみの原因になってしまいます。また、肌に残った油分は毛穴をふさぎ、
 細菌がついてニキビ・吹出物の炎症をも起こしてしまいます。


Cしっとりするための油分がヌルヌルと残る感じがするため、洗顔時間が長くなったり、
 こすってしまったりと弊害が多くなり、肌にとって大切な天然保湿成分(セラミド)を
 流出させてしまうため、次第に「乾燥肌」になっていくケースがとても多くなっています。
 クレンジングは油分を落とすためのものなので、すすぎ時間はどうしても長くなります。
 その上、洗顔料のすすぎ時間が長くなるということは、肌にとって負担が大きくなります。

以上のことから、そう言えば「昔に比べて肌が弱くなった気がする」
「肌が敏感になってしまったかも」「肌がすぐに乾燥して、何か保湿剤をつけてないと、
顔がつっぱってしまって大変!」など、お肌が衰えていく理由がわかった気がしませんか?
   



□お肌にあった洗顔料


洗顔料は、固形石けんよりも、洗顔フォームタイプで「中性タイプ」の、泡立ち・泡切れのよい洗
顔フォームが理想といえるでしょう。
弱アルカリ性よりは刺激が弱く、洗浄力は弱アルカリ性とほぼ変わらなく優れているもので、
洗顔料としては理想のペーハーです。


その理由は・・・


@固形の石けんの主成分で多く使われがちな牛脂は、皮膚表面に油分を残しやすいものなので、
よくすすがなくてはいけません。
すすぎの回数が多くなるとそれだけ、大切な天然保湿因子が流れ出てしまいます。
短期間の使用やスポット的に使うには向いていますが、長期の使用が難しいので、あまりおすすめできません。

A固形のものは溶けくずれしやすくムダが多いのと、雑菌が付着しやすい形状で、
 保管が面倒なのでチューブタイプのものの方が安全に使えると考えています。
 また、雑菌やホコリなどはニキビ・吹出物、肌荒れなどの原因になるのでチューブタイプにしています。

B洗顔料は泡立ちが悪い(泡のキメが荒い、やわらかい)と、皮膚を指で擦って洗うようになってしまうので、
 ムダに角質が剥がれてしまいます。また、摩擦による「シミ」になることもあります。それを防ぐために泡立ちがよく、
 硬い泡が作れるのが理想です。
 また、泡切れが悪いと、すすぐ時間が長くなり、必要以上に天然保湿因子が流れ出してしまうので、
 何をつけてもダメな「敏感な乾燥肌」「荒れた肌」にさせないために、泡ギレがすごくよくなっています。

 


□お肌が若返る洗顔方法


@ 手のひら、手の甲、指の間を石鹸などでよく洗います。
   (手が汚れていると洗顔料の泡立ちが悪くなる)

       
A毛穴を開くために、一度ぬるま湯を顔全体にかけます。
ぬるま湯とは「ぬるいお湯だ」と思う温度では熱すぎます。(但し脂性の人は大丈夫)
「水より何となく温かい気がする」くらいが適温です。

◆お湯の温度がわかる給湯器などを使っている人は、
脂性肌・・32〜36℃ 普通肌・・30〜34℃  乾燥肌・・26〜28℃ 混合肌・・28〜32℃
を目安に洗うようにしましょう

B洗顔料をよく泡立てます。
洗顔フォームなどのクリーム状の洗顔料を使っている人は、手で泡立てるのにはテクニックがいりますので、
泡立てネットなどの道具を使用して泡立ててください。
できるだけキメ細かい空気のふくらみが見えない、硬い泡がつくることがポイント

Cたまご一個分程度の超微泡(ホイップ)を立てます。
硬い泡は、泡を分けた時に角が立つくらいが理想の泡です。 
最初によく泡立てた泡を指の腹につけて手と皮膚の間に泡のクッションを感じながら、
アゴの先からアゴ骨にそって外側へ、口のまわり、頬骨、おでこと泡をつけていきます。
目の周りに泡をつける時は、皮膚にじかに触らないくらいの軽いタッチでつけていきます。
ひととおり泡を置いたら、オデコ、鼻、アゴは指の腹で優しくなでるように洗い、唇もよく洗います。
頬や目のまわりは乾燥しやすいので、泡を置くだけでも十分に汚れは取れます。
(脂性肌の人に限っては、多少指の腹で皮膚をなでるように洗っても大丈夫です。)


Dすすぎが顔の下から上へ
まずはアゴから額にかけて、顔の中心から外側に向けてぬるま湯をかけて行きます。
アゴから上へ、中心から外側へ向けてのすすぎ(手はできるだけ触れない気持ちで・・・)は、
たるみ予防にもなるので、このすすぎ方が理想的です。


E顔を拭くときは、ゴシゴシとこするのではなく、タオルを部分部分に置いて、
水分をタオルに吸収させるようにしましょう。
仕上げに顔をパシッパシと叩くと、赤ら顔や皮膚が薄くなってしまいますのでやめましょう。
    

 



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全成分表示について*************************************

化粧品に使用される原料の成分表示は・・・


2001年4月から、薬事法が改正され、化粧品やシャンプー、浴用石けんなどの成分表示が
「表示指定成分」から、「全成分」、製品に含まれるすべての成分が表示されるようになりました。


化粧品に使用してよいとされる原料として認められている成分は、数千種類以上あり、
それらの原料のうち、約100種類以上が、アレルギーやかぶれ等が、起きる可能性のある「表示指定成分」として、
表示が義務づけられていました。(それ以外の成分は表示の義務はありませんでした)

 
改正された薬事法による表示は、「全成分表示」が基本となっています。
「全成分表示」には、その製品に多く含有している順に表示するというルールがあります。
ですからこれまでより、表示を見ることで、消費者は化粧品の内容を知ることができ、
自分にあった製品を選ぶ参考にすることができます。
※自分にあわない成分を避けることが出来ます。


しかし、その反面、あまりに多くの成分が表示されるため、
どれが良い成分か、悪い成分か判断がつきにくいのも実際のようです。
「全成分表示」以降に出版された専門誌やインターネットで信頼性の高いページ等で
調べながら理解していく必要もあるかも知れません。


一度お手持ちの製品を見てみて・・・
微量で期待効果がある成分等もあるので一概に言えませんが、よく見ると
ポスターやチラシに流行の美容成分が大きくキャッチコピーされていても
全成分を見るとその美容成分が一番最後に書かれている製品なんかも
少なくありません。



【成分の芸名と本名】
キャッチコピーどおりの成分名が全成分にのってないからといって早合点しないように
ひとつ知っておきたいのは、美容成分には、期待成分として製品名や広告、
キャッチコピー等に使用される芸名(成分名)と全成分表示に表示される本名(成分原料名)があります。
※もちろん成分により芸名と本名が同じものもあります。


(例えば)
精製水・・・水
温泉水や深層水・・・水
(※水以外に多く含まれているミネラル分などが別々に表記される場合もある)
フラボステロン・・・ダイズエキス
ビタミンC(誘導体)・・・リン酸-Lアスコルビン酸Naやリン酸-L-アスコルビン酸Mg酸
などなど


【多い勘違い】
成分名や原料名で、善悪を判断するのは間違っています。
成分間の組合せや含有量、使用目的、使用頻度によって
良薬にも毒にもなる場合があります。
※まったく毒にならないものも勿論あります。


よく調べて理解することです。
また、化粧品は医薬品ではありませんから
化粧品の使用してよいとされている成分のほとんどは
極端な利用方法や臨床の少ない新成分を除けば、カラダに大きな影響はありません。
影響がある時点で、医薬品か医薬部外品、または毒ということになります。

肌の調子の良し悪しは、化粧品だけに原因があるのではなく
体質や体調、食事ぐせ、睡眠時間やストレスなど
総合的に考えて、本当の意味で自分に合ったライフスタイルを踏まえた
化粧品選びが必要だといえます。






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ビタミンC考察 *************************************

化粧品におけるビタミンC・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビタミンC自体は、非常に酸化されやすい性質で、化粧品中の通常のビタミンCは、
配合された化粧品の酸化防止剤として働きます。化粧品中の成分の中で、
ビタミンCがまず酸化されることで、他の成分が酸化を受けにくくなります。
配合されている通常のビタミンCには、美白効果は期待できません。


メラニン産生細胞と美白の関係は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒトのカラダで作られる主な色素は、赤、黄、黒の三つといわれます。
赤血球の持つヘモグロビンの赤(鉄分が酸化(酸素を取り込み)赤く見える)、
ビリルビン(ヘモグロビンの代謝産物)は黄色く、
黒は黒色メラニン。そしてカロチンという外来性の色素
の四つが構成に従って見えるのが皮膚の色となります。
皮膚の黒さはメラノサイトの多さではなく、メラニンの産生量(白色)、
メラノサイトの活動性(黒色へ変化)に関係しています。
神経系由来のメラニン産生細胞「メラノサイト」でアミノ酸のチロジンから作られる
色素が黒色メラニンです。
光による刺激からカラダの内部を守るために黒色のメラニンを作ろうとします。
よって、光の刺激で活動が活発になります。
メラニン産生量の差が皮膚の黒さ・白さに関係しますので、
美白はメラニン産生が低い皮膚を目指すということになります。
※高齢者には、メラニン産生に加えて、メイラード反応による黄色〜茶色が加わる
ことが知られています。


ビタミンCを塗布する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
通常のビタミンCは親水性で、ケラチン(角質蛋白)を通過できません。
親水性のビタミンCは、親油性の物質を通す構造の皮膚の角化層を
ほとんど通過できません。ビタミンCが美白機能を発揮するためには、
表皮基底細胞に接している真皮にあるメラノサイトに働きかける必要があります。
化粧品中の通常のビタミンCがメラノサイトに到達することはないので、
美白効果は期待できないことになります。
また、親水性の高い物質は脂質でできた細胞膜を通過する事もできません。
※イオン導入では親水性成分を深部まで届けることができるとされています。


そこで生まれたのが【ビタミンC誘導体】です。
ビタミンCを塗布してもメラノサイトまで到達できませんが、
皮膚への透過性を増加させたビタミンC誘導体では、
メラニン産生細胞のまで到達するかどうか確証がありませんが、
理論的には透過性が高いぶんの期待はできるとされています。
ビタミンC誘導体はビタミンCと別の物質を化合したもので塗布することで
化合物が離れビタミンCになるもの。ただし、ターンオーバーの時間を
超える継続的な期間の塗布を行う必要があります。

ビタミンCを口から摂取する・・・・・・・・・・・・・・・・
栄養素として口から摂取したビタミンCは、消化管や肝臓で代謝を受けずに
血液中に到達し体内を循環します。
皮膚では、毛細血管から線維芽細胞が作る細胞外マトリックスにまで出ます。
親水性で細胞膜にある水が交通する部分を通ることができるのでメラノサイトの
細胞内部に入ることも可能です。
ビタミンCがメラノサイト内に到達できれば、チロジンからメラニンを産生する働きを
抑制します。
ただし抑制できるだけの濃度に達していて、
かつ一定時間の作用が持続できなければなりません。
(継続的な摂取が必要ということです)