洗顔料の選び方について*************************************
洗顔料の選び方と洗顔方法について 3つのポイント □お肌のペーハーについて □お肌にあった洗顔料 □お肌が若返る洗顔方法
-------------------------------------------------------------------------- □お肌のペーハーについて 私たちの皮膚は、肌のペーハーが弱酸性になっていきます。 ペーハーというのは、水素イオン濃度指数のことで、水(溶液)の酸性・アルカリ性の強さを 示すものです。 pH7付近を中性、これより数値の小さいものを酸性、大きいものをアルカリ性といいます。
では、「肌がもともと弱酸性だから弱酸性の洗顔料を使ったら良いか」というと、それは違います。 なぜなら、せっかく弱酸性の洗顔料を使用したとしても、それを流す水道水は中性なので、 どうしても流した後の肌は中性になってしまうからです。 それでは、弱酸性にするのは何の意味があるの?と思いませんか? 「女性の顔は洋服を着ることも、覆面をかぶって毎日を過ごすこともできません。 顔はいつも紫外線、冷・暖房などの気温差、チリやホコリ、雑菌など過酷な環境にさらされています。 だから、化粧品は現代の女性には欠かせない存在になっています。 でも、その化粧品を使うのならば、キレイに汚れを取らないと肌は正常な新陳代謝や皮膚呼吸もうまくできず、 トラブルに見舞われます。 だから、きっと弱酸性のやさしいタイプで洗う方が、肌にいたわりを与えられると、ほとんどのメーカーさんは そう考えて弱酸性洗顔料をつくっていると思います。」
せっかく肌のことを考えて弱酸性のタイプの洗顔料をつくられていますが、
弱酸性の洗顔料は…
@弱酸性よりも弱アルカリ性に向かうほど、汚れ落ちは良くなりますので弱酸性の洗顔料は マイルドだけれど、汚れ落ちは弱くなります。 「しっとりするタイプの洗顔料=弱酸性」や「さっぱりするタイプの洗顔料=アルカリ性」の違いは、 洗顔料に「洗った後のしっとり感を与えるための油分」の入れる量が多いか少ないかによるものと考えてください。 すなわち、弱酸性の洗顔料は、油分が多く入っているということです。 肌にとって大切なうるおいとは油分ではなく水分なので油分で一時的、感触的にしっとりさせたとしても あまり意味がないということになります。
A人間の皮膚はアルカリの刺激を受けても、数分すると、また元の弱酸性に戻るという 「アルカリ中和能力」が備わっていますので、弱アルカリ性のものを使っても大丈夫です。
B油分が多く顔に残っていると、過酸化脂質になり、肌の老化を早めてしまいます。 シワ、シミ、くすみの原因になってしまいます。また、肌に残った油分は毛穴をふさぎ、 細菌がついてニキビ・吹出物の炎症をも起こしてしまいます。
Cしっとりするための油分がヌルヌルと残る感じがするため、洗顔時間が長くなったり、 こすってしまったりと弊害が多くなり、肌にとって大切な天然保湿成分(セラミド)を 流出させてしまうため、次第に「乾燥肌」になっていくケースがとても多くなっています。 クレンジングは油分を落とすためのものなので、すすぎ時間はどうしても長くなります。 その上、洗顔料のすすぎ時間が長くなるということは、肌にとって負担が大きくなります。
以上のことから、そう言えば「昔に比べて肌が弱くなった気がする」 「肌が敏感になってしまったかも」「肌がすぐに乾燥して、何か保湿剤をつけてないと、 顔がつっぱってしまって大変!」など、お肌が衰えていく理由がわかった気がしませんか?
□お肌にあった洗顔料
洗顔料は、固形石けんよりも、洗顔フォームタイプで「中性タイプ」の、泡立ち・泡切れのよい洗 顔フォームが理想といえるでしょう。 弱アルカリ性よりは刺激が弱く、洗浄力は弱アルカリ性とほぼ変わらなく優れているもので、 洗顔料としては理想のペーハーです。
その理由は・・・
@固形の石けんの主成分で多く使われがちな牛脂は、皮膚表面に油分を残しやすいものなので、 よくすすがなくてはいけません。 すすぎの回数が多くなるとそれだけ、大切な天然保湿因子が流れ出てしまいます。 短期間の使用やスポット的に使うには向いていますが、長期の使用が難しいので、あまりおすすめできません。
A固形のものは溶けくずれしやすくムダが多いのと、雑菌が付着しやすい形状で、 保管が面倒なのでチューブタイプのものの方が安全に使えると考えています。 また、雑菌やホコリなどはニキビ・吹出物、肌荒れなどの原因になるのでチューブタイプにしています。
B洗顔料は泡立ちが悪い(泡のキメが荒い、やわらかい)と、皮膚を指で擦って洗うようになってしまうので、 ムダに角質が剥がれてしまいます。また、摩擦による「シミ」になることもあります。それを防ぐために泡立ちがよく、 硬い泡が作れるのが理想です。 また、泡切れが悪いと、すすぐ時間が長くなり、必要以上に天然保湿因子が流れ出してしまうので、 何をつけてもダメな「敏感な乾燥肌」「荒れた肌」にさせないために、泡ギレがすごくよくなっています。
□お肌が若返る洗顔方法
@ 手のひら、手の甲、指の間を石鹸などでよく洗います。 (手が汚れていると洗顔料の泡立ちが悪くなる)
A毛穴を開くために、一度ぬるま湯を顔全体にかけます。 ぬるま湯とは「ぬるいお湯だ」と思う温度では熱すぎます。(但し脂性の人は大丈夫) 「水より何となく温かい気がする」くらいが適温です。
◆お湯の温度がわかる給湯器などを使っている人は、 脂性肌・・32〜36℃ 普通肌・・30〜34℃ 乾燥肌・・26〜28℃ 混合肌・・28〜32℃ を目安に洗うようにしましょう
B洗顔料をよく泡立てます。 洗顔フォームなどのクリーム状の洗顔料を使っている人は、手で泡立てるのにはテクニックがいりますので、 泡立てネットなどの道具を使用して泡立ててください。 できるだけキメ細かい空気のふくらみが見えない、硬い泡がつくることがポイント
Cたまご一個分程度の超微泡(ホイップ)を立てます。 硬い泡は、泡を分けた時に角が立つくらいが理想の泡です。 最初によく泡立てた泡を指の腹につけて手と皮膚の間に泡のクッションを感じながら、 アゴの先からアゴ骨にそって外側へ、口のまわり、頬骨、おでこと泡をつけていきます。 目の周りに泡をつける時は、皮膚にじかに触らないくらいの軽いタッチでつけていきます。 ひととおり泡を置いたら、オデコ、鼻、アゴは指の腹で優しくなでるように洗い、唇もよく洗います。 頬や目のまわりは乾燥しやすいので、泡を置くだけでも十分に汚れは取れます。 (脂性肌の人に限っては、多少指の腹で皮膚をなでるように洗っても大丈夫です。)
Dすすぎが顔の下から上へ まずはアゴから額にかけて、顔の中心から外側に向けてぬるま湯をかけて行きます。 アゴから上へ、中心から外側へ向けてのすすぎ(手はできるだけ触れない気持ちで・・・)は、 たるみ予防にもなるので、このすすぎ方が理想的です。
E顔を拭くときは、ゴシゴシとこするのではなく、タオルを部分部分に置いて、 水分をタオルに吸収させるようにしましょう。 仕上げに顔をパシッパシと叩くと、赤ら顔や皮膚が薄くなってしまいますのでやめましょう。
-------------------------------------------------------------------------------------------
|